支部長挨拶

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第75期支部長
株式会社豊田中央研究所
執行職
髙尾 尚史

経歴:1991年3月 名古屋大学大学院工学研究科 応用化学専攻修了
   1991年4月 株式会社豊田中央研究所入社
   2004年3月 大阪大学より博士(工学)取得
   2018年7月 同社 研究部門長
   2019年1月 同社 企画・運営部門長
   2019年6月 同社 取締役
   2021年6月 同社 執行職

1 はじめに
 このたび,第75期東海支部支部長を拝命いたしました豊田中央研究所の髙尾です.日頃より,東海支部の諸活動に格別のご理解とご支援を賜り,心より御礼申し上げます.今期は,植松副支部長(岐阜大学)と野々村庶務幹事(名古屋大学)をはじめとする幹事・商議員の皆さまのお力添えを頂き,会員の皆さまにとって参加価値をより感じ取っていただける支部活動を目指して参ります.何卒よろしくお願い申し上げます.

2 東海支部の活動について
 東海支部は1952年の設立以来,今年で第75期を迎えます.東海地区は日本の「ものづくり」を牽引する地域として,自動車・航空宇宙をはじめ,工作機械,材料や機械要素など多様な産業が集積し,約80社の特別員(法人会員)をはじめとする産官学の会員の皆さまにご参加いただき,支えられてまいりました.
 近年,ものづくりを取り巻く環境は大きく変化し,これまでのカーボンニュートラルに加えて,サーキュラエコノミー(循環型経済)やネイチャーポジティブ(自然再興)への対応が求められています.

 サーキュラエコノミーでは,欧州におけるELV(End-of-Life Vehicle)指令の改定に端を発して,設計段階から資源循環や再生材活用を織り込むなど,設計・材料・回収・再利用の各段階において新たな技術課題への対応が必要になっています.ネイチャーポジティブでは,30by30(2030年に陸海30%保全)に向けたロードマップや,関係4省庁による「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」などが示されています.こうした資源循環や生物多様性に関する動きは,ものづくり技術を新たな視点で考える起点になりつつあります.
 また,生成AIをはじめとするデジタル技術の普及は,研究開発,設計,生産や保全など,ものづくりに関わる広範な技術領域で大きな変化をもたらしています.
 様々な課題が顕在化・複合化して不確実性が高まる時代においても,機械産業は日本を支える重要産業であることに変わりはなく,本学会にとって,業界の活性化,機械工学のさらなる発展や次世代の研究者・エンジニアの育成は重要課題と考えています.
 本東海支部として,ものづくり企業が集積した地の利を活かして,情報提供だけにとどまらず,現場・実物に触れる体験や,立場や専門を越えた対話・共創の機会を地域で継続的に創ることで,本学会の役割の一翼を担っていきたいと考えています.
 新たな切り口で昨年度実施した小中学生のためのものづくり体験教室や東海地区の企業と学生をつなぐ交流会などをはじめ,講演会・講習会・見学会などの既存のイベントや活動に関して,引き続き,会員の方々にとってより魅力が感じられる企画を立案・実施していきたいと考えています.


3 おわりに
 
東海支部では,3月に開催する支部定時総会・講演会および卒業研究発表会をはじめ,各種イベントや活動への参加価値をより感じられるように企画し開催してまいります.会員の皆さまにおかれましては,引き続き積極的なご参加とご支援,ならびに忌憚ないご意見を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます.